第12章 「 21世紀の発明・特許開発の問題解決の基本 」
世界文法ー21世紀を創る統合力と3次元文法ー |
●問題解決の基本のサイクルは、実にシンプルです。 ①主語+BE動詞+形容詞・・・問題点として表現 (S+V+C) ②DO動詞+目的語・・・・・ 問題解決の機能を表現 (V+O) ③主語+DO動詞+目的語・・・問題解決策を表現 (S+V+O・S+V+O+O) ④主語+知能動詞+目的語・・・ビジネス・モデルの解決策を表現(S+V+O) ⑤主語+BE動詞+形容詞・・・問題点解決後の良い表現 (S+V+C) ①「ワイシャツが汚い 」 ●(顧客からの悪い形容詞を聴き取る) ②「汚れを取る 」 ●(汚れの物質を、繊維から分離する) ③「超音波で汚れを取る 」 ●(超音波洗濯機でワイシャツを洗う) ④「パソコンで洗濯物の実績を記憶し年間工程を計画する 」 ●(システム設計) ⑤「ワイシャツが美しい 」 ●(業務用の超音波洗濯機で洗うから) ●特に、問題解決における、機能の分析が一番大切です。機能の抽象化が、大切です。 世界的な歴史をみれば、アメリカのVE(バリュー・エンジニアリング)と、日本の QCと、トヨタのカンバン方式と、ロシアのTRIZ(トリーズ)法と、アメリカの フォード社で開発されたUSITなどが、特許開発の最前線で、すばらしい問題解決 の基本の考え方を、示しています。日本の義務教育でも、早く応用し講習すべきです。 ●自然言語の基本は、SAOで表現されます。 S(主体)+A(作用・ACTION)+O(対象)です。この基本機能の背後に、多 くの原理・原則・法則があります。歴史的な解決策や多くの具体例が存在しています。 ●もしも、この基本機能(作用+対象)の表現を、元にして、世界でデジタル化された 世界中の全特許の論文や、学術論文や、新聞記事や、世界の電子メールの蓄積データ 等から、瞬時に、基本文章が抽出できれば、研究開発の生産性は飛躍的に高まります。 そういう世界的ソフトはすでに出来ています。英語版ですでに世界的に売れています。 そして、すでにサマリー機能までもついています。レベルも5段階で自動作成します。 ●例えば、「物質を分離する」という、A+Oという、機能表現を、入力するだけで、 全世界の特許の論文と世界中の新聞記事から、その機能表現を有する文章を抽出して、 一覧して、即時に自動集約してくれます。自動的に人工的な知能融合をしてくれます。 すでに、全世界のデータ・ベース等から読み取りながら、特許論文の膨大な事例から、 具体的な解決策をも抽出して、さらに改善するソフトも、出来ています。21世紀に おける、発明や発見は、世界的な規模でも、人工知能を活用して、進化していきます。 21世紀の新しいビジネス・モデルの開発競争は、世界的に、さらに激しくなります。
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