第27章 「 仮想社会と現実社会のすき間 ーだまされない方法ー 」
世界文法ー21世紀を創る統合力と3次元文法ー |
●21世紀の情報化社会が進化しますと、地球の世界中の人々は、情報発信型人間と 情報受信型人間に分かれていきます。プロとアマチュアに別れて、進化していきます。 人間の遺伝子は、情報を、5年10年30年と、発信し続けると、確実に進化します。 21世紀の真の世界指導者とは、自由に世界へ提言する力があり、尊敬される人です。 インターネットの自由オープン世界では、個の競争が進化して、個が世界を導きます。 古い思想・宗教・権威・国の権力の矛盾を、個が見つけて、個が解決策を出す時です。 普遍的な理性・理念を人類は求めて知性を高め品位ある世界が実りやすくなるのです。 政治・教育・実業とは人類の未来意志を実現することです。確実に世界は進化します。 ●考えて書くタイプの活字型人間は、活字と映像の両方で伝えて、プロに進化します。 こころの中に立体的情報思考回路を作りながらアイデアと夢と思想があふれてきます。 仮想社会と現実社会の間に「すき間」を設けて、美しい知の体系として情報思考回路 を磨いて、宇宙の森羅万象の全てを、言葉にして名詞・動詞・形容詞を位置づけます。 その知の体系の中で自由電子を飛ばしつつ、自由に無限にアイデアを作りだすのです。 心の中に自分で自分のシナリオを作り自主的に動き、真の自由人に進化していきます。 ●情報受信型人間は情報を集め読み理解するタイプですがアマチュアにとどまります。 心の中に美しい立体的な情報認識思考回路を作れないので、思考が平面的になります。 宇宙の森羅万象の出来事を情報レベルで立体的に整理し理解できないので、外の情報 を自分の思考の中で立体的に位置づけ理解できないのです。だまされやすくなります。 コピー型人間になり、すぐに他の情報をうのみにし、疑問ももたずだまされるのです。 ●他人の書いた新聞・本・ラジオ・テレビ・音楽・うわさ・デマ・に対して、依存性 が強くなるのです。権威や権力に弱くて、すぐに信じ込んで、他人のシナリオの上で 生涯動こうとして弱くなります。長い人生において、他人の指導力の下で動きやすく 強い指導者を求めて、人間力は弱くなります。少数のプロが多数のアマチュアを作る 時代から、多数のプロが少数のアマチュアを全員プロに作り育てる時代に進化しつつ ある時です。世界新資本主義の進化の大きな変化の特長はそこにあると私は想います。 ●現実社会の特長は、一連の動作行動の全てがつながり、らせん状に進化していくこ とです。仮想社会の特長は、単独の行動だけがあり、一連の行動がプッツンになり切 れていることです。性欲・暴力欲・闘争欲・殺人欲・破壊欲・戦争欲・いじめ欲・だ まし欲が強くなり、仮想社会での妄想や妄念におぼれて、次の次の行動とシナリオが 読めなくなり、他人にだまされるのです。らせん思考とは、自然エネルギーの流れに そう思考です。二元論による思考で、人々は、だまされやすいのです。こころの奥に ある悪意か善意かを、見抜く力が必要です。こころを磨いて、さらに、こころの力を 強くするために、世界的にもインターネット社会は進化していくと思えばいいのです。 ●「知る」という受身の教育だけでは、人間力は強くならない。「作る」教育が大切 です。「はたらく・かせぐ・食べる・表現する・教える・説明する・着る・家を建て る・健やかに生きる」という人間の基本力こそが現実社会では大切です。この基本力 が仮想社会では抜けています。仮想社会におぼれることなく、現実社会の一連のらせ ん状の基本機能を、全部、学ぶことが21世紀の教育の基本になるべきです。すなわ ち、仮想社会と現実社会の両方の設計法を学び体得して、「すき間」を作り、だまさ れないためにも、一人ひとりの人間が、こころの中に美しい知の体系を作り、情報認 識思考回路を作り、情報を理解して、さらに情報を作る力を学ぶことです。矛盾問題 を見つけて、その矛盾問題を解決していく問題解決力は、知の体系から生れてきます。 ●仮想社会と現実社会を知る情報認識思考回路の体系に「すき間」を作ることは大切 です。さらに、仮想社会と現実社会を、統合する力と、その両方の社会に適応する力 が必要です。個々の人々が、こころの中で開発して創造した「知の体系」が豊かに実 り、光を放つ時にこそ、その人のこころの中は、幸福感に満ちて自由になり、豊かな 人生を、心身ともに喜べるのです。21世紀の世界新資本主義が進化すると、個人の 自由時間は増えていきます。しかし、こころの中に、自由なる美しい知の体系を作ら ないと、外と内の世界の情報も整理して理解できず、さらに、矛盾問題を見つけ矛盾 を解決して、さらに矛盾を作る新世界を創れないのです。21世紀の本当のおもしろ さとは、仮想社会と現実社会の両方の矛盾を知り、さらにその矛盾を作る力ですから。
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