第21章 「 問題解決する力 ービジネス動詞の設計ー 」
世界文法ー21世紀を創る統合力と3次元文法ー |
●地球史における人類の歴史を考えると、それは基本機能の開発と産業化の歴史です。 漁業(魚を取る)・農業(食品を作る)・衣食住の産業(モノを創る)・工業(必要 品を創る)・商業(売買する)・金融業(金を融通する)・サービス産業(支援する) ・IT産業(対話通信する・知能化)・ロボット産業(知能化し自律的に動く)・・。 すなわち、人類の歴史とは、人間の基本機能の、機械化・自動化・外在化の歴史です。 ●情報化が進化して、IT革命の時代は知能化がいちじるしく進みました。21世紀 のIT産業の全面的な開花とともに「計算する・記憶する・最適値を出す・伝える・ 知る・表現する・検索する」という、7つの基本動詞で表現される、知能機能が世界 的にも発展していきます。まず「初めに言葉ありき」で、人の基本機能を抽象化して、 ビジネスの流れをスマートに基本動詞の流れで整理し図式化してみることが大切です。 ●計算する・・・・・・個数・価格・在庫数・販売数・データ・簿記会計数値・人数 ●記憶する・・・・・・姓名・時期・データ・知識・販売数字・議事録・特許・手紙 ●集計する・・・・・・貯金高・売上高・利益高・赤字・借金・記録・データ・成績 ●予測する・・・・・・GNP・販売・賃金・雇用状況・仕入・事故・死亡率・事件 ●最適値をだす・・・・株価予測・最短距離・最短時間・体積・信号時間・ナビ経路 ●表現する・・・・・・マルチメディア・メール・動画・映画・音楽・CG・アニメ ●グラフにする・・・・成績・売上げ・データ・家計・経理・予算・消費量・支持率 ●図式化する・・・・・体積・面積・実験データ・集計値・予測値・天気・政治状況 ●数表にする・・・・・成績・売上げ・簿記会計・データ・生存率・運動記録・寿命 ●通信する・・・・・・声・音楽・文字・メール・手紙・電報・FAX・写真・動画 ●対話する・・・・・・声・動画・カタログ・問答教育・家庭教師・金融・国際学会 ●教える・・・・・・・学校・塾・予備校・専門学校・医療・語学・留学・英語会話 ●知る・・・・・・・・辞書・データ・新聞・図書・写真・議事録・会社情報・映像 ●検索する・・・・・・人々の情報・ホームページ・住所・特許・歴史・記事・動画 ●場所を知る・・・・・GPS・老人や車の追跡・人工衛星による地球の観察・ナビ ●伝える・・・・・・・環境データ・公害・予定日・防犯・火事・危機・テロ・戦争 ●観察する・・・・・・人間の動作・集団動作・動植物観察・環境・軍事危機・国境 ●翻訳する・・・・・・外国語・文字と音声・議事録・新聞の記事・本・手紙・会話 ●販売する・・・・・・本・CD・DVD・写真・カタログ・PC関連商品・衣食住 ●アドバイスする・・・24時間音声サービス・機械メンテナンス・ガンと病の相談 ●説明する・・・・・・音声・データ・文字・図形・CG・映像・写真・動画・司会 ●聴く・・・・・・・・声・音楽・テレビ・ラジオ・スポーツ・議会・落語・古典劇 ●見る・・・・・・・・テレビ・国際スポーツ大会・宇宙中継・地球の天候・近未来 ●ゲームする・・・・・囲碁・将棋・ドラマ・アニメ・仮想宇宙戦争・メタボの対策 ●意見する・・・・・・自分の主張・集団会話・匿名対話・経営や政治参加・ブログ ●25の基本動詞を参考にして、以上の簡単な知能機能を、基本動詞で表現して体系 化し、さらに、「かたち」を、たくさんデザインして、考えて企画し、最小の「コス ト」で実現するように、ビジネス・モデル化して、IT技術を活用していくことです。 ●みなさまの「ことばのちから」に期待します。明るく強い、日本の創造が必要です。 人を殺しつくして危機感を作り戦争で政権を維持するやり方より、明るい未来を作り 無事故自動車や、携帯電話や、工作機械や、ロボットで繁栄して、赤字国債を返済し て、繁栄する方法があります。大人になっても、言葉の整理をせずに、いつも危機感 をあおることが、世界の政治だと、思う人もいます。理性的な真理は、世界の人々を 自由にするものです。真理を見抜くことです。美しい人生は何回でもやり直すことが 出来ます。エンピツと消しゴムで、人生計画を、何回も、何回も、練り直すことです。 それが、人間としての人生の楽しみ方でもあります。ゆるやかなマイペースでいいの です。ゆるやかでいいのです。楽しく明るくコツコツコツと夢見て努力することです。
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